漁村に見る
魚つき林と漁民の森
まえがきより
今日、日本の沿岸漁場の資涼と環境の保全は極めて重要であり、その丁度森と海の接点にある“魚つき林”は新しい課題意識を持って取り上げられることが切に求められている。それはまさしく21世紀に課せられた重要課題と言えよう。
もともと魚つき林には、森林法により指定された魚つき保安林の他に古くから漁民が大切に保護管理してきたいわゆる魚つき林がある。そしてもう一つ、漁業のために川の上流に植林をする活動も古くからあったが、今日新しく生態系としての森と海のつながりという認識のもとに漁民等による植林が各地で運動として展開されている。漁民の森がそれである。
このような魚つき林や漁民の森について、その実態を調査し、魚つき林、漁民の森の沿岸漁場、その資源の育成、環境の保全管理との関係を明らかにし、その整備による沿岸漁場資源管理改善の方途を見出そうというのである。併せて沿岸環境美化に一役買うべく魚つき林から“魚つき美林”への途をも念頭に置いている。

世紀の課題!
森と海のつながり、その現地の実態

著者/監修
小沼 勇 著
水産経営技術研究所 監修
発刊
2000(平成12)年3月
サイズ
A5判 300ページ
価格
完売
ISBN
 
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